四元 誠氏と私(きはらごう)との対談 ~FACEBOOKにて 2011年11月8日記録~

四元 誠 Ceramist
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http://blog.livedoor.jp/kotonarigama/
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きはらごう
学生の頃(15年くらい前?),音楽イベントなんかに呼ばれたことがあって,
深夜に60枚ほど選りすぐりのレコードもってみんな集まるクラブに行ったことがあった。
いわゆるDJであったが,私の場合そんなカッコイイものではなく,
淡々とソウルやジャズやR&Bなどをかけたのである。
いや何が言いたいかというと「あのときのレコードは重たかったなぁ~」ということ。
今のDJはイベントでレコードなんてもってきている人はいないらしい。
いわゆる携帯音楽プレーヤー(ipodなど)で全部こと足りるので,ほぼ手ぶら状態らしい。
こんな時代になるとは,15年前の自分には予想だにしていなかった。
それにあい変わらず,私の絵画展をするときはホントに大荷物になる。
これは10年前でもいまでも変わらない。
いやむしろ10年前より荷物が多くなってるぞ。
今後,いくら未来になっても手ぶらで絵画展は開けない。
私はきっとずっと一生アナログで進んでいくと思う。
チデジカの完全移行のような日は絶対にこないと思う。

四元 誠
前にイベントやってDJの人に会場の音楽頼んだの。
そしたら、ipodに音源入れて、ミキサーはipadだったw

きはら ごう
世の中スマートなものが多くなっているようで,
それをスマートに使いこなすカッコよさは理解でき,ちょっとあこがれますね。
自分なんか必要かどうかわかんないものまで詰め込まないと気が済まないたちなので,
スマートなモノを使っても結局大荷物になっちゃうんだろうなぁと思います。

四元 誠
同じくww 自分はipodよりレコードプレーヤーが欲しいタイプですw

きはら ごう
当時は10キロ以上するレコードプレーヤーを2台と自分の使い慣れたミキサーを持参する人がたくさんいた。
そんでDJする人は100枚くらいはレコード持ってきていた。
絶対同じ曲や同じアーティストにならないように選曲しながらつなげるんだからかっこいいなぁと思っていた。
自分は呼ばれるだけだから1時間ぐらいしかしなかったんだけど,
それでもやっぱり60枚くらいはあったほうがその時の雰囲気に対応できてよかったんですよ。
しかしレコードの60枚はかなり重たい。
段ボールの中サイズ2個分でしたのでそれを持って担いで街中歩くのが大変でしたよ。
だけど,今の人からするとそれもまた面白い風景になっているんですね。

四元 誠
学生の頃にバンドやってて、くっそ重いシンセ数台とアンプを運んでましたよwww
今思えば微笑ましいwww

きはら ごう
へぇ~。そうなんですね。
そうそう!シンセは重いでしたよね。
私は思うんですけど,たとえばイベントにしても個展にしても,
鑑賞者からは目に見えない部分がかなりあり,
ものすごくドンくさいことをしてまで必死になって準備しているわけで,
そういう部分の心構えが作品に影響してくるのではと思うのです。
だから今の世の中,逆にそういう準備がスマートにできることで,
なんというか作品も中身が感じられなくなっているのが多いのではと思うんです。
もちろん便利なものはどんどん使っていいのですがそれにおぼれて,
勘違いしないようにしないといけないと思っています。

四元 誠
今はシンセもソフト化されててねw
それこそipadでOK www
あ、僕が思ってるのは、表現が手軽にできる時代になって、
作り手が簡単に「アーティストを気取れる」ようになってしまい、
何かを表現し、世の中にそれを送り出すという「心構え」や「覚悟」が無くなっているということですね。
それは、評論の分野でも言える事です。

きはら ごう
なるほど!そうそう!その通りだと思います。
なんだか誰でもとても手軽にアーティストになってしまい,誰かや何かの紋切型でしかないのに,
それさえ気付かない人がたくさん出てきていると思います。

四元 誠
写真の世界は特にそれを露骨に感じる気がしますね。

きはら ごう
たしかに,そう感じる時がありますね!
写真のほかにもグラフィックデザインなどもですね。

四元 誠
フィルムの現像して印画紙に焼き付けた経験が無いとか、
絵の具などの画材の知識が無いとか、僕から見ると論外なんですけど、
それで成り立ってしまう世の中になってしまったわけですw

きはら ごう
そうそう,わかります。
この前などは,アクリルカラーとポスターカラーの明確な使い方や違いが分かっていない人が
グラフィックデザインしているって言っていたけど,
それってどうなんだと思ってしまいました。
確かにパソコンソフトのイラストレーターとかで絵を描くので使わないのでしょうが…。

四元 誠
でも、そういった経験の無い人の作品は、不思議と分かってしまうよねぇ。
奥行きとか重みが無いというかw 軽いよねw。実態が無い気がするw

きはら ごう
そうなんですね。
絵でも絵の具ののせ方や塗り方を見ると一目でわかります。
「この人は絵の具を大事に扱っていない」だとか「塗り重ねに無理がある」みたいなところが伝わると,
もう見る気しなくなってしまいます。
そのほかの分野でもやはり伝わるものがありますね。
そういうところが基本というのでしょうが,
その基本がすっぽりと抜け落ちていも良しとする空気が現代に漂っている気がしてならないんですよ。
なにか,うわべだけで簡単に取り繕える時代になってしまったなぁってかんじですかね。
平成23年11月8日 FACEBOOKにて

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